3月16日のチョコレート。 Fateh*lia Band koDharma

ただただ、ジェラシー。。

今回は、チョコレートファイヤーボールで初めてバンドや弾き語り以外のジャンルからの「飛び入り」があったイベントとなった。
これについては後ほど。

まず、ファテリアバンドの休止が決まってからすでに三回目を迎えたチョコレート。
だんだん俯瞰出来るようになってくるのかなと思ってたんだけど、そうは問屋が卸さないみたいで(笑)。
いきいきとプレイする野郎共をじっと観て何も感じないのは何とも無理な話しだ。
どいつもこいつもdisってやるぜとPCの前に座って、撮り貯めた写真を選ぶ時、

ああ、こん時こんなん思ったな。。。
そうそう、この顔。。。
いやぁ、この瞬間はダサかったなww。。。

…など、いろんな事がアタマを駆け巡る。


いろいろ思ってるってことは、ちゃんと観てるってこと。
そして、楽しんでもいるわけです。

そう考えると、良くないバンド(自分の趣味に合わないと言った方が正解かな)を観てもそれなりにいろいろ考えるわけで、決して時間の無駄ではないんだなと思う。
考える事をしなくなったら終わりだからねぇ。

しかしながら、安心を求めてライブを観に行ったり、音楽や映画を観たりしたい人たちには、このイベントはちょっと苦痛を伴うものなのかも知れないと思った。


僕たちは、イベンターでもあるので、観客より早く会場入りし、リハーサルを全て観る。
それぞれのバンドのBefore Afterを観る事が出来る。
ささっと終わらせるバンド、リハーサルからカッコイイバンド、そんなところどうでもいいのに。。と思うところをこだわるバンド…etc
それぞれに個性がある。結果論で言えば、本番でいいライブが出来るかってところなんだろうけど、僕たちはその辺を覗き観る事が出来る立場なので、そこはそれ、勉強になるわけだ。

一番数多くリハーサルを観ているバンドと言えば、もちろん盟友BLPRS。
彼らのリハーサルは、練習を覗き込んでいるようでそこから楽しい。
ここから公開してもいいんじゃないかな?って思うこともある。
「こだわり」を感じてもらえるからである。
ただ流しているようにも見える。
が、それぞれメンバーの顔が会場に到着したてのそれとは全然違うのだ。
特に違うのはFumi。
何がそんなに面白くないねん?って聞きたくなる様な(笑)いぶかしげな面持ちで唄い始める。
さすが兄弟と思わせるのはSasa。
何がそんなに面白くないねん?って聞きたくなる様な(笑)伏し目がちにギターを弾き始める。
ふたりの顔は次第に明るくなるのではなく、内向きの緊張感を持った表情に変わっていく。
Kamoはフラットな感じをキープしつつ、他のメンバーの様子を伺いながら、ドラムを叩く。
Yamadaは普段見せない寡黙さでベースを弾く。
もうすでにライブは始まっているのだ。
リハーサルとはいえ、音はいい。
バランス云々はどうでも良くて、持っている雰囲気は出来上がっているのだ。

今回初のan apple
個人的には、「超」京都なバンド。
気怠く会場入りして、ダラダラとセッティング。
どの曲やりますか?なんてメンバー間でちらっと恥ずかしそうに会話をして、一度音を出すとカオティックな世界を作り出す。
見た目と音のギャップがほとんどない印象だった。
林さんの持つ独特な雰囲気には中毒性があるようだった。
BLPRSのYamadaとアップライトのベースについて、たくさん実の無い話をしながら観たリハーサルだった。
リハーサル、ライブ共に、ソロでのライブを一度観てみたいバンドであった。
京都流フォークサイケデリアを堪能されたい方は是非に、と言いたい。

トップバッターを飾ってくれたのは、こちらも初のAYA OTO WORLD。
BLPRSのSasaが「ウチと同じ空気を持ったバンド」と語っていたのが印象的。
こちらは、メンバーの都合上、リハーサル無しで出演してくれた。
過去に出演してくれた、DJ HAMACIDE以来のインストゥルメンタルバンドである。
異常なまでに安定したドラミングが印象的なDr.テルピコさん。
ちょっと恍けたMCで会場をあっためてくれたGt.フレッシュコータさん。
ビバ☆シェリーで過去にお世話になっているSyn.サトさん。
この三人で作りだされる「青春ダンシングサウンド(勝手に命名w)」は、クールそのもの。
野外でも観たいバンドだった。

順不同で紹介させてもらったバンド達の他に、今回冒頭で書いた異例の「飛び入り」があった。
度々ライブに足を運んでもらいながら、一度も話す機会が無かったある女の子が「ダンス」を披露してくれると言うのだ。
彼女はBLPRSのファンで、とりわけDr.Kamoの叩き出す音が大好きだと話す。
踊ってくれるならいっそBLPRSの曲でやってもらおうと、ステージ上の椅子やテーブルを掃け、簡易ダンススペースを設置しBLPRSのCDをかけると徐に彼女は踊り出した。
恥ずかしさは微塵もない。ただ踊るのが好きという彼女は、観客の前で数曲踊った。
すごい度胸だなと感心した。僕はベース弾きなので、人前に何も持たずに出る事はまず無い。しかもベースギターがある事でマスクを被った状態と同様に別人を装う事が出来る。でも彼女は丸腰だ。僕のベースの様にダンスがあるのだろうか?そうだとしても視覚だけにしか伝えられないダンスは自分には到底真似出来ない表現法だと思った。
終わったあと、初めて話しをしてみたが、とても気さくで感じのいい女性だった。
そして、出演したバンドと同じくやり切った感も漂わせていた。
ジェラシーポイントはまさにココ!(笑)

3バンド+ダンスという今までになかった形は、このイベントを始めた頃に思い描いていた「雑多な表現活動が集まるイベント」という理想に少し近づいた気がして、気分が良かった。
今後もいろんな表現方法をもった表現者を紹介していけたらと思う。


最後に来てくれたみんな、出演してくれたAYAOTO WORLD、an apple、ネガポジスタッフのみんなありがとう!

次回は、4/20土曜日!
場所は同じく京都NEGA-POSI!
アコースティックバージョンでお出迎え!
今回も飛び入り歓迎!
待ってます!

ライブの1コマ。